最近は太極拳の稽古をしていて相手の懐に潜り込むことを意識しています。
以前にも投稿した記憶がありますが、太極拳では捨己従人という言葉があります。
これは読んで字の如く。。
「己を捨てて相手に従うということ」ですが、ただ全てを受け入れるという意味とは違うと考えます。
私としては。。
「自分勝手に動かず相手を感じて相手とぶつからない様に動くこと」と解釈しています。
だからこそ
聴勁や化勁という言葉(技術)があるのだと思います。
聴勁とは相手の力(勁)を感じることであり、化勁はその相手の力の方向を変えたりすることであります。
太極拳では化円(ホアユエン)と円で流すようにと教わります。
円による化勁では縦円、横円、斜めの円と様々な角度での円を使います。
円というよりも球に近いように感じます。
以前には相手とぶつからない意識が強過ぎる為か引くように化勁をしていました。
しかしそれだと押し込まれた時に流しきれない時があり中庸の意識で以前にも投稿しましたが、陰陽を上手く使って引かずに流すように変えていきました。
しかし中庸の意識での流し方は強くはあるのですが相手にはとても強い圧力を感じさせていました。
自分自身では沈む力や湧泉を使っての化勁なので筋力でぶつかる感じはなかったのですが。。
そして最近になって潜り込む意識が強くなってきました。
以前から少しずつ使ってはいましたが、ここ2週間はこの潜り込む意識を中心に稽古しています。
この意識で化勁をすると相手にも圧力を与えずに自分自身でも腕力を使わずに、しかも懐に潜り込むことが出来ます。
先程、筋力を使わずに沈む力や湧泉を使っての化勁と説明したのを、上では腕力を使わずにと言葉を変えたのは脚力がとても大切になる為です。
潜り込む意識での化勁では、潜り込んだ時には相手を捉え(拿)、後は攻撃(発勁)するだけとなります。
化拿発(ホアナファ)。。
攻防一体の動きとなるのではと考えています。
これを高いレベルで維持するには
兎に角、脚腰の鍛錬が必要であると強く思い最近では基礎訓練に力を入れるようになりました。
通りで脚を鍛えるわけだ。。
太極拳では力を使わないとよく聞きますが、それは腕力のことなのだろうなと思います。
強い方は足腰しっかりしてますからね〜。
本日も稽古日なのでしっかりと鍛錬したいと思います。
好!