2017/11/27

潜り込む意識

最近は太極拳の稽古をしていて相手の懐に潜り込むことを意識しています。

以前にも投稿した記憶がありますが、太極拳では捨己従人という言葉があります。

これは読んで字の如く。。
「己を捨てて相手に従うということ」ですが、ただ全てを受け入れるという意味とは違うと考えます。

私としては。。
「自分勝手に動かず相手を感じて相手とぶつからない様に動くこと」と解釈しています。

だからこそ
聴勁や化勁という言葉(技術)があるのだと思います。

聴勁とは相手の力(勁)を感じることであり、化勁はその相手の力の方向を変えたりすることであります。

太極拳では化円(ホアユエン)と円で流すようにと教わります。

円による化勁では縦円、横円、斜めの円と様々な角度での円を使います。

円というよりも球に近いように感じます。

以前には相手とぶつからない意識が強過ぎる為か引くように化勁をしていました。

しかしそれだと押し込まれた時に流しきれない時があり中庸の意識で以前にも投稿しましたが、陰陽を上手く使って引かずに流すように変えていきました。

しかし中庸の意識での流し方は強くはあるのですが相手にはとても強い圧力を感じさせていました。

自分自身では沈む力や湧泉を使っての化勁なので筋力でぶつかる感じはなかったのですが。。

そして最近になって潜り込む意識が強くなってきました。

以前から少しずつ使ってはいましたが、ここ2週間はこの潜り込む意識を中心に稽古しています。

この意識で化勁をすると相手にも圧力を与えずに自分自身でも腕力を使わずに、しかも懐に潜り込むことが出来ます。

先程、筋力を使わずに沈む力や湧泉を使っての化勁と説明したのを、上では腕力を使わずにと言葉を変えたのは脚力がとても大切になる為です。

潜り込む意識での化勁では、潜り込んだ時には相手を捉え(拿)、後は攻撃(発勁)するだけとなります。

化拿発(ホアナファ)。。
攻防一体の動きとなるのではと考えています。

これを高いレベルで維持するには
兎に角、脚腰の鍛錬が必要であると強く思い最近では基礎訓練に力を入れるようになりました。

通りで脚を鍛えるわけだ。。
太極拳では力を使わないとよく聞きますが、それは腕力のことなのだろうなと思います。

強い方は足腰しっかりしてますからね〜。

本日も稽古日なのでしっかりと鍛錬したいと思います。

好!

2017/11/08

太極拳と行書体

前回は太極拳と楷書体というタイトルで投稿しましたが、今回はその続きです。

行書体の太極拳では1:9、5:5、7:3と言う体重配分(または床反力配分)の意識を薄めていきます。

正確には意識し続けるのですが、体重配分ごとに確認せず流れの中で上半身下半身の調和を感じながら1:9、5:5、7:3を通過していく感じです。

行書体の太極拳では前回に投稿した水の流れを意識していきます。

すると技と技の間の切れ目が無くなり、まるで潮の満ち引きや河の流れの様。

前回までは動きは調和させていきましたが、技と技の間で流れが途切れていました。。

このハッキリと意識的に分けたものは説明もし易く、動作の区切りも分かり易いので楷書体と表現していました。

これを技と技を繋げて切れ目を無くすことが漢字の書体でいう楷書体と行書体との違いに似ているかと思い行書体の太極拳と言うことにしました。

行書体の太極拳では楷書体の時とは蓄勁の感覚が変わってきます。

楷書体の太極拳では蓄勁するポイントが決まってました。

よく使っていた方法は5:5の時に沈身によって蓄勁するものでした。

これは相手にも読まれやすく技や動きに制限が出来てしまいます。。

わざわざ勁を貯める感じですね。

これに対して行書体の太極拳ですと動き始めたら勁が流れ続けている感じになります。

わざわざ勁を貯めるという意識がなくずっと身体の中に蓄勁されている感じ。

すると何時でも発勁出来ますし勁を貯める時間も必要なく相手にも読まれにくいものとなります。

先ずはこの途切れない流れ続ける型を稽古していくことが、行書体の太極拳となるかな?と思い日々の稽古としています。

これは発勁に限らず化勁としても重要な要素かな?

型である程度できるようになっても2人で行う推手になると流れが途切れ易く、酷いと相手とぶつかったりしてしまいますが、いつか修得したいものです。

最終的には草書体の太極拳を目指していきたいと思います。

好!

抵抗出来ないように触れる

またまた久しぶりの投稿。 過去の記事を読みながら色々なことを考えていたのだなと 投稿した本人でさえよく分からないこともありましたが 覚え書きは大切ですね なるべくまた覚え書きとして投稿を再開したいと思います タイトルについてですが 双按で推す時に相手に抵抗されないように触れること...