2017/12/31

求心性収縮と遠心性収縮と太極拳

前回投稿した等尺性収縮と太極拳の続き。

求心性収縮とは、関節の普通の動き。
例えば上腕二頭筋(二の腕の力こぶを作る筋肉)を収縮させることで、手首が肩に近づく運動のことを言います。簡単に言えば肘を曲げること。

遠心性収縮とは、上記の肘を曲げることを誰かに邪魔されて、曲げる力を入れているのに引き伸ばされてしまうことを言います。
肘を90度曲げているのに真っ直ぐ伸ばされてしまうことなど。

この意識を持って太極拳を行うことが、下半身の鍛錬としてとても大切だと感じます。

前回投稿した等尺性収縮では沈みなが上がる意識の為、外から見た感じでは殆ど動きが無く見えます。

かなり脚に負荷が掛かるのに見た目としては動いていない。。

この感覚を持ちながら沈む力を少し強めたり、逆に上がる力を強めたりすることで求心性収縮と遠心性収縮を意識的に行います。

この収縮は関節毎に求心性収縮と遠心性収縮が同時に起こっているのですが、ずっと身体の中に勁が繋がっている感じとなります。

ただ沈むだけですと、沈むのに合わせられることで簡単に潰されてしまいます。

逆にただ上がると、上がるのに合わせて浮かされてしまいます。

相手が合わせることが出来なければ充分にただ沈むというのが強いのですが、相手が上手い場合にはあっさりと崩されてしまいます。

しかしこの求心性収縮と遠心性収縮を意識することで、外観からは同じ動きであっても、身体の中ではずっと勁が繋がる為、沈むのや上がるのに合わせられても崩され難くなります。

この意識で自由推手を行うと、上から押し潰そうとする相手の懐に潰されずに潜り込め、そして浮かすことが出来るようになります。

等尺性収縮、求心性収縮、遠心性収縮を意識して練習することが大切だと感じる今日この頃です。

ハオ!

2017/12/07

等尺性収縮と太極拳

沈みながら上がる
上がりながら沈む

足腰の鍛錬の為に最近意識していることです。

この意識をするようになってから前々回に投稿した潜り込むことがとてもやり易くなりました

沈みながら上がると上がりながら沈むは見た目には上下動が無く、一見動いてない様に見えます

しかし身体の中ではかなり激しくが勁が繋がる感じ。。

これは運動学的には等尺性収縮をさせているということ。

この等尺性収縮を意識して基本の練習法を行うと物凄く疲れます。。

しかしこれまでは湧泉に沈む力や地から湧泉を通して浮かす力と分けて行っていたものが合わさる為、かなり安定する感じとなります。

しかし何故?
ほぼ上下動しないというかしないことが理想だと思い稽古してますが、空気椅子に比べてこんなにもキツイのだろう?

それを考えると1つの仮説が浮かびました(正に今!)

こういうことがあるからこそブログで頭を整理するのは良いですね〜

身体の中を沈めながらそれを支えるように地面を蹴っているということをやっているみたいです。

自分の動きなのに、何となくでやっている為、言語化することが難しいですが、何とか言葉にしようと思って考えていると気付きがあるものですね!

この文章で他の人に伝わるのかどうか?
仲間には聞かれたら直接動きを見て頂きながら解説したいと思います。

好!

2017/12/05

関節包内運動と太極拳

昨日の稽古後に仲間と焼鳥を食べに行ってきました

そこでの会話で、仲間から「最近の稽古で足首に意識している」との話を伺いました

仲間の表現だと「何か足首の前がスポッと穴が空く感じ」とのこと

この感じは膝裏の真ん中にもあるとのことなので、これって関節包内運動のことを言っている?と思い、比較的に感じ易い手首や肩関節について同じような感覚がないかを確認したところ「ある!」とのこと

やはりな
これは関節包内運動の凸の法則についての感覚を言っている。。

よく分かるな〜と感心しました

関節はボールとソケットの関係であることが多く、骨頭と呼ばれる側はボールの様に球形をしています

関節が動く時には、ボール(骨頭)が転がります

テーブルの上でボールを転がすとボールは転がって移動しスタートの位置から離れてしまいます(とても当たり前のことですが)

しかしこれが関節で起こると転がって脱臼してしまいます

でも脱臼しないのは転がる方向とは逆に骨頭が滑るからです(凸の法則)

テーブルとボールの関係で言えば、ビリヤードのボールの様に滑り易いものを想像して欲しいのですが、左に転がる分、右に手で滑らせるようにボールを手で回すとスタート位置からズレずに1回転させることが出来ます

関節で言えば骨頭(ボール)が関節窩(ソケット)からズレずに中心にあるということ

このズレない関節操作を覚えることで、筋肉に頼ることを減らし、骨で差支えることが出来るようになります

下半身では足首(距腿関節)だけでなく、膝関節、股関節と3つの関節の協調性(コーディネーション)が大切となります

関節包内運動の正常化させることが大切。
これ整体してあげれば楽なのでしょうが、太極拳の動作を繰り返すだけではかなり時間が必要になりそう。。

足首に対しては自分で出来る。
膝もちょっとは出来そう。
股関節は少し難しいな。。

稽古前に仲間同士で関節を調整し合うのも1つの手か。。

と独り言を失礼しました

この骨頭を中心からズラさないように動作することで、支える為の筋力を最小限にすることが出来、発勁の威力も上がります

重要そうな関節の覚書
★距腿関節
●距骨下関節
★膝関節
★股関節
★手関節
★肩関節
●胸肋関節
●環椎後頭関節

他にもありますが、取り敢えずこの辺の関節を意識的に動かすと良いと感じます

★印は特に大切と思うものも

今度、太極拳教室で機能解剖をお伝えするのも上達の上で必要かな?

正しくイメージして稽古することはとても大切だと思いますので

好!

抵抗出来ないように触れる

またまた久しぶりの投稿。 過去の記事を読みながら色々なことを考えていたのだなと 投稿した本人でさえよく分からないこともありましたが 覚え書きは大切ですね なるべくまた覚え書きとして投稿を再開したいと思います タイトルについてですが 双按で推す時に相手に抵抗されないように触れること...