2017/12/31

求心性収縮と遠心性収縮と太極拳

前回投稿した等尺性収縮と太極拳の続き。

求心性収縮とは、関節の普通の動き。
例えば上腕二頭筋(二の腕の力こぶを作る筋肉)を収縮させることで、手首が肩に近づく運動のことを言います。簡単に言えば肘を曲げること。

遠心性収縮とは、上記の肘を曲げることを誰かに邪魔されて、曲げる力を入れているのに引き伸ばされてしまうことを言います。
肘を90度曲げているのに真っ直ぐ伸ばされてしまうことなど。

この意識を持って太極拳を行うことが、下半身の鍛錬としてとても大切だと感じます。

前回投稿した等尺性収縮では沈みなが上がる意識の為、外から見た感じでは殆ど動きが無く見えます。

かなり脚に負荷が掛かるのに見た目としては動いていない。。

この感覚を持ちながら沈む力を少し強めたり、逆に上がる力を強めたりすることで求心性収縮と遠心性収縮を意識的に行います。

この収縮は関節毎に求心性収縮と遠心性収縮が同時に起こっているのですが、ずっと身体の中に勁が繋がっている感じとなります。

ただ沈むだけですと、沈むのに合わせられることで簡単に潰されてしまいます。

逆にただ上がると、上がるのに合わせて浮かされてしまいます。

相手が合わせることが出来なければ充分にただ沈むというのが強いのですが、相手が上手い場合にはあっさりと崩されてしまいます。

しかしこの求心性収縮と遠心性収縮を意識することで、外観からは同じ動きであっても、身体の中ではずっと勁が繋がる為、沈むのや上がるのに合わせられても崩され難くなります。

この意識で自由推手を行うと、上から押し潰そうとする相手の懐に潰されずに潜り込め、そして浮かすことが出来るようになります。

等尺性収縮、求心性収縮、遠心性収縮を意識して練習することが大切だと感じる今日この頃です。

ハオ!

2017/12/07

等尺性収縮と太極拳

沈みながら上がる
上がりながら沈む

足腰の鍛錬の為に最近意識していることです。

この意識をするようになってから前々回に投稿した潜り込むことがとてもやり易くなりました

沈みながら上がると上がりながら沈むは見た目には上下動が無く、一見動いてない様に見えます

しかし身体の中ではかなり激しくが勁が繋がる感じ。。

これは運動学的には等尺性収縮をさせているということ。

この等尺性収縮を意識して基本の練習法を行うと物凄く疲れます。。

しかしこれまでは湧泉に沈む力や地から湧泉を通して浮かす力と分けて行っていたものが合わさる為、かなり安定する感じとなります。

しかし何故?
ほぼ上下動しないというかしないことが理想だと思い稽古してますが、空気椅子に比べてこんなにもキツイのだろう?

それを考えると1つの仮説が浮かびました(正に今!)

こういうことがあるからこそブログで頭を整理するのは良いですね〜

身体の中を沈めながらそれを支えるように地面を蹴っているということをやっているみたいです。

自分の動きなのに、何となくでやっている為、言語化することが難しいですが、何とか言葉にしようと思って考えていると気付きがあるものですね!

この文章で他の人に伝わるのかどうか?
仲間には聞かれたら直接動きを見て頂きながら解説したいと思います。

好!

2017/12/05

関節包内運動と太極拳

昨日の稽古後に仲間と焼鳥を食べに行ってきました

そこでの会話で、仲間から「最近の稽古で足首に意識している」との話を伺いました

仲間の表現だと「何か足首の前がスポッと穴が空く感じ」とのこと

この感じは膝裏の真ん中にもあるとのことなので、これって関節包内運動のことを言っている?と思い、比較的に感じ易い手首や肩関節について同じような感覚がないかを確認したところ「ある!」とのこと

やはりな
これは関節包内運動の凸の法則についての感覚を言っている。。

よく分かるな〜と感心しました

関節はボールとソケットの関係であることが多く、骨頭と呼ばれる側はボールの様に球形をしています

関節が動く時には、ボール(骨頭)が転がります

テーブルの上でボールを転がすとボールは転がって移動しスタートの位置から離れてしまいます(とても当たり前のことですが)

しかしこれが関節で起こると転がって脱臼してしまいます

でも脱臼しないのは転がる方向とは逆に骨頭が滑るからです(凸の法則)

テーブルとボールの関係で言えば、ビリヤードのボールの様に滑り易いものを想像して欲しいのですが、左に転がる分、右に手で滑らせるようにボールを手で回すとスタート位置からズレずに1回転させることが出来ます

関節で言えば骨頭(ボール)が関節窩(ソケット)からズレずに中心にあるということ

このズレない関節操作を覚えることで、筋肉に頼ることを減らし、骨で差支えることが出来るようになります

下半身では足首(距腿関節)だけでなく、膝関節、股関節と3つの関節の協調性(コーディネーション)が大切となります

関節包内運動の正常化させることが大切。
これ整体してあげれば楽なのでしょうが、太極拳の動作を繰り返すだけではかなり時間が必要になりそう。。

足首に対しては自分で出来る。
膝もちょっとは出来そう。
股関節は少し難しいな。。

稽古前に仲間同士で関節を調整し合うのも1つの手か。。

と独り言を失礼しました

この骨頭を中心からズラさないように動作することで、支える為の筋力を最小限にすることが出来、発勁の威力も上がります

重要そうな関節の覚書
★距腿関節
●距骨下関節
★膝関節
★股関節
★手関節
★肩関節
●胸肋関節
●環椎後頭関節

他にもありますが、取り敢えずこの辺の関節を意識的に動かすと良いと感じます

★印は特に大切と思うものも

今度、太極拳教室で機能解剖をお伝えするのも上達の上で必要かな?

正しくイメージして稽古することはとても大切だと思いますので

好!

2017/11/27

潜り込む意識

最近は太極拳の稽古をしていて相手の懐に潜り込むことを意識しています。

以前にも投稿した記憶がありますが、太極拳では捨己従人という言葉があります。

これは読んで字の如く。。
「己を捨てて相手に従うということ」ですが、ただ全てを受け入れるという意味とは違うと考えます。

私としては。。
「自分勝手に動かず相手を感じて相手とぶつからない様に動くこと」と解釈しています。

だからこそ
聴勁や化勁という言葉(技術)があるのだと思います。

聴勁とは相手の力(勁)を感じることであり、化勁はその相手の力の方向を変えたりすることであります。

太極拳では化円(ホアユエン)と円で流すようにと教わります。

円による化勁では縦円、横円、斜めの円と様々な角度での円を使います。

円というよりも球に近いように感じます。

以前には相手とぶつからない意識が強過ぎる為か引くように化勁をしていました。

しかしそれだと押し込まれた時に流しきれない時があり中庸の意識で以前にも投稿しましたが、陰陽を上手く使って引かずに流すように変えていきました。

しかし中庸の意識での流し方は強くはあるのですが相手にはとても強い圧力を感じさせていました。

自分自身では沈む力や湧泉を使っての化勁なので筋力でぶつかる感じはなかったのですが。。

そして最近になって潜り込む意識が強くなってきました。

以前から少しずつ使ってはいましたが、ここ2週間はこの潜り込む意識を中心に稽古しています。

この意識で化勁をすると相手にも圧力を与えずに自分自身でも腕力を使わずに、しかも懐に潜り込むことが出来ます。

先程、筋力を使わずに沈む力や湧泉を使っての化勁と説明したのを、上では腕力を使わずにと言葉を変えたのは脚力がとても大切になる為です。

潜り込む意識での化勁では、潜り込んだ時には相手を捉え(拿)、後は攻撃(発勁)するだけとなります。

化拿発(ホアナファ)。。
攻防一体の動きとなるのではと考えています。

これを高いレベルで維持するには
兎に角、脚腰の鍛錬が必要であると強く思い最近では基礎訓練に力を入れるようになりました。

通りで脚を鍛えるわけだ。。
太極拳では力を使わないとよく聞きますが、それは腕力のことなのだろうなと思います。

強い方は足腰しっかりしてますからね〜。

本日も稽古日なのでしっかりと鍛錬したいと思います。

好!

2017/11/08

太極拳と行書体

前回は太極拳と楷書体というタイトルで投稿しましたが、今回はその続きです。

行書体の太極拳では1:9、5:5、7:3と言う体重配分(または床反力配分)の意識を薄めていきます。

正確には意識し続けるのですが、体重配分ごとに確認せず流れの中で上半身下半身の調和を感じながら1:9、5:5、7:3を通過していく感じです。

行書体の太極拳では前回に投稿した水の流れを意識していきます。

すると技と技の間の切れ目が無くなり、まるで潮の満ち引きや河の流れの様。

前回までは動きは調和させていきましたが、技と技の間で流れが途切れていました。。

このハッキリと意識的に分けたものは説明もし易く、動作の区切りも分かり易いので楷書体と表現していました。

これを技と技を繋げて切れ目を無くすことが漢字の書体でいう楷書体と行書体との違いに似ているかと思い行書体の太極拳と言うことにしました。

行書体の太極拳では楷書体の時とは蓄勁の感覚が変わってきます。

楷書体の太極拳では蓄勁するポイントが決まってました。

よく使っていた方法は5:5の時に沈身によって蓄勁するものでした。

これは相手にも読まれやすく技や動きに制限が出来てしまいます。。

わざわざ勁を貯める感じですね。

これに対して行書体の太極拳ですと動き始めたら勁が流れ続けている感じになります。

わざわざ勁を貯めるという意識がなくずっと身体の中に蓄勁されている感じ。

すると何時でも発勁出来ますし勁を貯める時間も必要なく相手にも読まれにくいものとなります。

先ずはこの途切れない流れ続ける型を稽古していくことが、行書体の太極拳となるかな?と思い日々の稽古としています。

これは発勁に限らず化勁としても重要な要素かな?

型である程度できるようになっても2人で行う推手になると流れが途切れ易く、酷いと相手とぶつかったりしてしまいますが、いつか修得したいものです。

最終的には草書体の太極拳を目指していきたいと思います。

好!

2017/10/22

太極拳と楷書体

漢字の書体には楷書体、行書体、草書体があります。
太極拳の動きの中でも漢字の書体の様に、意識を分けて稽古することが大切に感じます。

特に型を行う時に意識していくと良いかと思います。

以前には楷書体の様に動きを一つ一つの動きをハッキリと分けて行っていました。

足の体重配分では9:1、5:5、7:3などを感じながら行っていました。

初めの頃は実際に動作を止めて、足の体重配分がある程度スムーズに出来るようになったら手の位置や身体の向きなども9:1の時はココ!5:5の時はココと言うように型の稽古を行ってきました。

実際にもポイントポイントで一瞬止まり、上手くポーズ(形)が出来ているかを確認しながら行っていました。

ここ迄の段階ですと型の順番と大まかな形を覚えるだけの稽古ですね。

しかし自分自身がこの段階にいる時にはちゃんとやっている様に感じていて、後になって振り返るとまだ入口にすぎなかったのだな〜と思います。

そして型の意味もあまり分からないと言うか順番と形を覚えるのに必死で考えたことなかったなぁ〜と今になって思います。

意味が分からないから余り面白さも感じていませんでした(爆)

今は凄く面白く感じてますよ(笑)

で続き。。
次の段階に入ると腕、足、身体の動きを調和させるように意識していきます。

体重配分での手足体の向きや位置が正しくても、体重の移動動作と手足体の動作が調和してないと見た目もぎこちなくなりますし、技としても成立しなくなります。

これを合わせるのがかなり難しい。。

体重移動だけ終わってから手足の向きや位置を調節したり、逆に手足の動作が終っているのに体重移動が途中であったりと中々修得するのに時間が掛かります。

太極拳の要訣に内外相合がありますが、外身と中身を合わせることが調和して動くことのポイントとなるように思います。

全身を調和して動けるようになると身体の中の勁の流れを感じ、蓄勁する感覚も分かってきます。

そして段々と体重配分の時に止まって確認していたものを無くしていきます。

本来、太極拳は水が流れる様に一度動き出したら止まらないようにするべきものですから。。

また止まると居つきにもなり、次の動作へのタイムロスとなってしまいますしね。

ここ迄の段階にくると、外から見ていてもとても綺麗な動きに見えてきます。

ここ迄が太極拳における楷書体であり、最初に学ぶべき型かな〜と感じています。

この型はやわらか健康太極拳教室の会員専用ページに動画で載せています。

次回は太極拳における行書体について書いていけたらなと思います。

現在、私が練習しているのが行書体です。

再見!

2017/10/16

足裏の3つ目のポイント

久しぶりに詠春拳からの気付きからの太極拳の気付き。

今までは自分の中で湧泉がとても重要に感じており、湧泉ばかりに意識がいっていました。

先日投稿しました失眠穴もそうですが、湧泉以外にも大切なポイントがあるのではないかと考えるようになりました。

その大切なポイントは。。
①湧泉穴
②失眠穴
③母趾球(第一中足骨にある種子骨)

この3つのポイントを上手く使い分けることが最近の課題となりました。

①湧泉穴
馬歩や弓歩に拘らず定歩の時に重要で、身体を安定させる時に特に重要なポイントと考えています。
上下方向への勁を繋げる、特に沈身で意識することが大切だと考えています。

②失眠穴
先日も投稿しましたが、イメージとしてはアクセル。
前に押し込む時に意識しやすいですが、後への重心移動や進歩や退歩などの活歩でも重要なポイントであると感じます。

③母趾球
そして本日のメイン。
これは詠春拳で前蹴りをする時に意識するようにしてから状態が安定してきました。

母趾球を意識するまでは湧泉や爪先を意識して前蹴りをしていました。

以前の方法ですと床からの摩擦が大きく不安定になり易く、膝も捻れ易い状態でした。

母趾球を意識することで、スムーズに安定して動作が出来るようになりました。

イメージとしてはコマの軸。

これを意識してから単鞭下勢〜金鶏獨立をする時の軸足が作りやすく動きがスムーズになりました。

また転身擺蓮でも母趾球を意識します。

そして活歩の投稿でも書いたかもしれませんが、爪先の転がりとして意識する部分でもあります。

足裏の3点を意識することで摩擦を強めたり弱めたりすることが大切だなと感じています。

好好的!

2017/10/15

失眠穴の意識(後足)

失眠穴は後足でも重要となります。

失眠穴は踵の中心にあるツボで、不眠や自律神経失調症の方にお灸を行うツボでもあります(雑学)

後日、投稿しようと考えていますが「母趾球の意識」があります。

足裏には湧泉・失眠・母趾球と3つの需要な点と球があると考えています。

如何に床からの無駄な摩擦を省くか。。

これまでは単鞭を行う時に、前足に加重をしてから前足を意識して、後足を踵支点に爪先を内に入れていました。

前足加重なので、後足には体重がほぼ掛からずにスムーズに爪先の角度を変えることが出来ました。

しかしこれは重心移動のみ。。
気持ちも良く慣性力を使っているので威力もそれなりにありますが、しかし後足が形を整えているだけ感がありました。

爪先を45度方向を変えながら前足に加重しようとすると、つい床との摩擦が気になり、前足を意識してからの後足の操作をしてました。。

これがこれまでの感じ。。

しかし失眠穴を意識して、後足で前足に加重させながら爪先の向きを変えるとほぼ摩擦無しで床を蹴ることが出来る!

その意識で型を行うと自然と動きが調和されていく感じになりました。

これまでが柔らかい勁の繋がりとしたら、より力強い勁の繋がりとなる。

まだ試し始めたばかりなので、一度型を通しただけで疲れを感じますが、何度も続けることでスムーズに動けることになるかな?と思い稽古をしています。

ちょっとした意識の違いで型の感覚が丸で変わることはとても面白いものですね〜。

好!

失眠穴の意識(前足)

以前に湧泉穴の意識について投稿しましたが、最近では踵骨(カカト)の中心にある失眠穴について考えるようになりました。

踵骨が丸いことと失眠穴というポイントを意識することで、スムーズな移動が可能になります。

太極拳の歩法では弓歩で前足に加重していると後足に体重を移してから前足を踵支点に開いてから加重し、後足を一歩進める動作があります。

この前足から後足に、そして再び前足に加重することが、無駄な労力かな?と感じるようになりました。

これ。。
失眠穴を意識することで前足加重のまま動けます。

転がりを活用するので、ほぼ摩擦なし!
もっと効果的に行うには膝抜きの意識も大切だと感じました。

膝抜きを入れることで摩擦抵抗を減らすことができ、更に無駄の無い動きになるように感じます。

これは前足についての活用法。

後足についての失眠穴については次回に投稿したいと思います。

また発勁についての続きが伸びてしまいそう。。

不嫌!

丹田の大切さ

最近は丹田の大切さを強く感じます。

以前からも丹田の大切さについて教わったり本で読んだり頭では理解していましたが、先日丹田呼吸の稽古をしていて新しい感覚がありました。

この感覚は頭で考えて想像していたものと同じでしたが、これまでは後一歩のところで出来ていなかったことに気が付きました。

今でも完全に出来ているとは言えませんが、かなり具体的な完成形をイメージ出来ました!

丹田が球であること。
腹、腰椎、骨盤と丹田の関係。
横隔膜、骨盤底筋群、肋骨の使い方。

この辺を意識するのがポイントかな?

コレで丹田の強化が捗りそう。

これまで地味に感じていた呼吸法がとても面白いものとなりました!

何処でも出来るので、これからは電車の移動時間や待ち合わせ時間とかでも稽古が出来るのはとても魅力的ですね〜。

丹田は膨らんだり縮んだりするもので、解剖学的には存在しないものでしょうが、質感としてはしっかりと感じることが出来ます。

自由に丹田を開合することで、放鬆しながら強固な体幹を作れそうな予感。。

好!

2017/10/10

前足による発勁

今はやり方が変わってきましたが、発勁覚書の投稿した時の感覚で今回は書きたいと思います。

この感覚も大切だと思いますので。。

右足が前での弓歩の時に左手を使って発勁する方法です。左足が前な時には右手を使います。

この発勁に気が付くまでは後足の力を手に伝えることで発勁していましたが、この前足を使った発勁では、タイトルの通り前足の力を使って発勁します。

後ほど投稿する予定である螺旋の力を使った発勁も合わせて行います。

それに床反力と伸張反射を利用すると効果的です。

コツとしては階段を昇る感じ。

この発勁が出来るまでには相当な時間が掛かりましたが、現在ではお辞儀を使った発勁に変わり余り利用しなくなりました。。

しかしこの感覚は今後また使うことが出来そうなので覚書として投稿しておきたいと思います。

全ての発勁のコツは手を使わないこと。

好!

2017/10/09

跟歩による発勁

好久不見!
随分とご無沙汰しました

前回の投稿した後、身体の変化が早く文書に残す前に感覚が変わる為、落ち着いたらまた投稿しようかな?と考えていたところ、仲間にその日その日の感覚を残すのが大切だと思うと指摘を受けたので投稿を再開しようと思います。

アクセスを調べたら少しは見て頂けている様なので励みになります。

記事を読み返すと発勁について続けて投稿すると言っておきながら緩勁のみで投稿が途切れてました。。

今回は跟歩による発勁についての覚書です。

跟歩とは前足に後ろ足を寄せる歩法です。
この歩法を利用した発勁となります。

以前は難しく中々上手く出来ませんでしたが、最近は随分と自然に行えるようになりました。

先ず互いに弓歩で向かい合います。
受けは胸の前に両腕を組み5:5で構えます。攻めは受けの組んだ腕に労宮(掌心)を当て5:5から1:9となるように後ろ足に体重を移動させます。

1:9から前足にしっかり体重を載せてから後ろ足を寄せます。

この体重の移動動作を行うことで労宮に勁を繋げていきます。

コツは如何にスムーズに体重移動させるかです。
最初の段階では1:9→7:3(前足:後足)を2回繰り返して、3回目に前足に完全に体重を載せ後足を寄せながら発勁します。

上手く出来るようになったら触れて直ぐに発勁するように練習していきます。

では今回はここ迄で!

好!

2017/06/11

緩勁

緩やかな勁と言うことでゆっくりと勁を感じながら練習していきます。

まず弓歩で立ちます。

基本は双按で行います。

5:5に沈むことで相手を虚にしてから後ろ足で地面を蹴って発します。

発するときに上に上がるのではなく前に進むように行う。

段々と動きを小さく早くしていくことで床反力や伸張反射を利用してより効率的に発することが出来ます。

技の上達により明勁から暗勁に変えていくことが出来ると考えています。

先ず最初に覚えるべき発勁方法かな?と考えています。

発勁覚書

発勁について覚書

発勁のやり方には色々な方法があります。

最近の発勁のやり方についての考えを覚え書きとして残しておきたいと思います。

実はこの記事一度書いていたところバッテリー切れで文章を保存できずに強制終了してしまい気合いを入れて書き直し中です。

あ~失敗した。。

発勁の方法

①緩勁
②跟歩による発勁
③前足での発勁
④後ろ足で蹴ることで前足に沈むことによる発勁
⑤振り子の発勁
⑥螺旋の発勁
⑦翻浪勁
⑧呼吸による発勁
⑨活歩発勁(進歩、退歩)

こんなものでしょうか?

それぞれの発勁については1個1個順番に投稿したいと思います。

合気上げ

ここ2年ほど合気上げについて考えていました。

本で合気上げのコツみたいなのを読んだのが切っ掛けです。

YouTubeでよく合気上げの動画を見かけますが、最近Facebookでも合気上げの動画がありやけに力尽でやってるように見えました。

こんなに腕の力がいるのか?と疑問に思い太極拳の稽古で合気上げをやってみました。

2年前にもある程度は出来ていましたが、先日の稽古ではもっと簡単に合気上げ?が出来ました。

厳密には合気上げなのかは分かりませんが、方法としては3つあります。

1つ目はよく動画で見かけるもの両前腕を回外させながら上げていくもの。

この方法は相手の手首を崩して相手の力を奪ってしまう感じですが、持ち方を変えたりすることで技に掛からなくなってしまいます。

以前に三十年ほど合気道をされている方に手首を掴むようにと言われ合気上げを見せてくれましたが、他の方には掛かりましたが、自分の番になって手首を掴むと技に掛かりませんでした。

まだ3年ほど太極拳をやっていただけでしたが今思うと沈肩墜肘で手首を持っていたんだな〜と思います。

このやり方でも少し工夫すると上げることは出来るのですがね〜。

ちょっと生意気な感じの文章になってしまいました。。

2つ目は太極拳の起勢によるもの。これは今回は練習していません。

これは相手の肩を崩す感じですが、思いっきり乗られると上げることが出来なくなってしまいます。

3つ目は沈肩墜肘と含胸抜背によるもの。この方法は相手の全身を浮かせてしまう感じ。

しかも術者は沈む意識で腕を上げるので不思議な感じ。正に陰陽。これぞThe太極拳って感じです。

この方法だとかなり簡単に相手を持ち上げてしまいます。

昨日の稽古で体験の方が2人参加されましたので、この合気上げをお伝えすると簡単に習得されてしまいました。

お二人とも女性なのに軽々と男性を合気上げで持ち上げてしまいましたʕ•̀ω•́ʔ✧

ビックリ

出来ると簡単!
でも出来るまでは2年の工夫が必要でした。。

もっと勿体ぶって教えようと思いつつ直ぐに教えてしまう(笑)

2017/06/07

歩法について

最近は太極拳での歩き方について考えていました。

如何に無駄なく歩くか?

弓歩で5:5のまま足を上げることで身体は倒れていきます。

このバランスを崩すことで重心を移動させ動き始めます。

大切なコツは足にある3つの円を意識して歩くということ。

1つ目は踵の円(踵骨)
2つ目は足首の円(距腿関節)
3つ目は前先の円(第一中足骨の種子骨)

これらの円を意識して地面を転がるように歩きます。

【進歩】
前足を上げることで身体は前に傾きます。前足は踵から着くように足を伸ばしながら上げます。踵が着いた後は踵で転がります。

後ろ足は前に重心が移動することで足首で転がり次いで踵が浮き足先の円で転がるようになります。

前足裏全体が着地したら後ろ足を寄せてきます。擦り足にならないように注意。足を1ミリ地面から浮かし進めるイメージ。練習では床に擦った音がしないか気をつけて行うと良いです。

これを繰り返して前に進みます。

【退歩】
後ろ足を上げることで身体は後ろに傾きます。後ろ足は足先から着くように上げます。後ろ足が地面から離れることで、前足の踵で転がり始めます。

足先が着地したら足先の円で転がります。後ろ足全体が着地したら前足を引き寄せます。

退歩で止まるときには前足の踵を浮かして虚歩になるのも良い練習となります。

この歩き方をスムーズに行うと足を地面から浮かすだけの筋力で動くことが出来ます。

摩擦を無くすことでエネルギーのロスを無くします。

相手に触れたまま進むとそのまま発勁になります。

相手の腕を掴んだまま後ろに下がると相手を引くことが出来ます。

ただ歩くだけでもかなり強い力になりますが、歩くことで使わなかった筋力をこの歩法に組み合わせることで強烈な力が出せるようになると考えています。

2017/05/10

独楽になる

ご無沙汰してました

最近、太極拳のホームページを作成していてブログが疎かになってました

久しぶりに気付きを投稿したいと思います

最近、自由推手をして思うのが独楽になるということ。

しかも芯のブレない独楽。

馬歩で推されると引くように流そうとしてしまうことがありますが、そうしてしまうと自分の芯が後ろにブレてしまいます。

そうならない為には攻める意識で流す。以前にも投稿した中庸の意識と似ていますが、もうちょっとプラスの意識。

コツは交差法。
相手の推す力を貰って相手に返すことが出来ます。

その為には相手に粘っこく付いていることが大切ですね〜。

速さとかフェイントとか関係ないところに行けるのかな?と期待できる気付きでした!

2017/04/21

力を抜くほど強い?

放鬆(ファンソン)の力が大切であると分かってはいても、つい腕の力に頼ってしまう。

私自身も相手が耐えるとつい腕の力を使ってしまいます。

如何に反射的な動作を無くすかが大切ですが、本能的なものなので中々難しいものですね。

また稽古仲間にも頭で分かるのではなく身体で理解して欲しいと思い、腕力に頼った発勁と腕の力を抜いた時の発勁を体感して貰っています。

久しぶりにブログを更新しようと思ったら上の下書きが出てきました

おっ!
良いこと書いてあると思いつつも新たな発勁の気付きがあり、体感として下書きを書いたときとは変わってしまいました。。

違った感覚なのに同じような文章で説明できる不思議。

どれだけ体感を文章にすることが難しいのかを改めて感じましたが、自分自身の覚書としては忘れたときに感覚を思い出す切っ掛けとなると思うので、ちょっと追加で覚書。

これ迄、理想形と思っていた発勁は良かったけど勁が短い。

何時でも繋がっている感じと以前に投稿したような気がしました。

それにより一触即発が出来ると、
これ迄は湧泉に氣を沈めてから発勁する感じでしたが、最近の気付きではずっと沈みっぱなし。

沈み直さず、5:5でも1:9でも湧泉と労宮を繋げておく。

すると相手と繋がるという操作も減る(最終的には繋がる操作を意識せずに繋がっている感じになるような?)

すると勁が伸びる。。

今までの感覚が、ドンッ、フーワッ、カクンとか言う感じだったものが

スー。。ブワッ!っと風に飛ばされる感じ(上中)

グー、カクン、ベチャっと地面に叩きつけられそうな感じ(下)

に変わりました。

この新しい発勁のために上半身の放鬆と後ろ脚の使い方がとても大切。(言葉にしちゃうと何の特徴もない感じですね)

これが一つ目の気付き。

腕の力を抜くほどエゲツない発勁となります。

あと3つほど新な気付きがありましたが次の機会に!

再見!

2017/03/31

どう推すか?

固めて推す
固めず推す

固めると推す対象がハッキリとする。
固めないと相手に気付かれず推すことができる。

どちらも必要で、大切なのは使い分け。

どう使い分けるかを文章にしようとすると難しい。。

柔らかくて、推しても流されてしまい攻めようがない人を固めることで固めたところを攻める。

固まっている人を更に固めて姿勢反射を利用して崩す。

相手に攻撃だと身構えさせない(固めない)で触れて放鬆の力で推す(攻撃だと気が付いたときにはバランスが崩れている)

視覚、触覚、聴覚、姿勢反射、予測、情動。。これらを上手く利用することで、相手を固めたり固めなかったり自由自在に操作する。

なるほど!
文章を考えながら頭が整理された。

明白了!

放鬆の力

先日は放鬆(リラックス)の稽古を集中的に行いました。

タイトルは放鬆の力。

リラックスに力と言うと不思議かもしれませんが、筋肉に頼らない力を使う方法の一つが放鬆ファンソンです。

相手と触れているところに向かって湧泉と繋がることで何処でも発勁できます。

しかも筋力に頼らないので動きの起こりが分からない。

しっかりと準備してからだと上手く発することが出来るのですが、一触即発と言うと格段に難しくなるようでした。

これをプラス的に使えば攻めに、マイナス的に使えば守りに利用できます。

そして陰陽合わせて中庸を意識すれば攻守に使える。

これは太極拳の力の出し方の1つにすぎませんがとても重要な力です。

覚え書きとして
太極拳の力

放鬆の力、沈む力、ソンの力、螺旋の力、調和の力、大地の力、浮き上がる力、バネの力、波の力、振り子の力、相手の力。。

えっ、こんなに思い付きで挙げるだけでも色々な力を使っているのか~

仲間が相手に攻められた時は反撃できゆけど、自分から攻める切っ掛けが分からないとのこと。

技と自ら崩れてから攻めるとやり易いとアドバイスをしました。
振り子、螺旋、波を使う。

抵抗出来ないように触れる

またまた久しぶりの投稿。 過去の記事を読みながら色々なことを考えていたのだなと 投稿した本人でさえよく分からないこともありましたが 覚え書きは大切ですね なるべくまた覚え書きとして投稿を再開したいと思います タイトルについてですが 双按で推す時に相手に抵抗されないように触れること...